クリ材 / ポリウレタン塗装

木材は生まれながらの自然素材、見た目や色にムラがあります。また、木の家具は置かれた環境に染まるように、歳月とともに見た目が変わってきます。それが木の味わい、木の良さです。木目も茶色だったり、グレーだったり、濃かったり、薄かったりするのが自然です。枝によっても木目はそれぞれですが、クリの木にあらわれる不規則な木目を、「トラフ、虎斑」と呼びます。木の特徴である節や木目、色のばらつきこそ自然素材である証です。一つの木材がもう一つの木材に接合されると、節や木目のばらつきが浮かび上がります。
トレイやケンドン扉には、安定性を高めるためにクリ材の突板やMDF素材を一部に使用しています。

ポリウレタンを薄く塗ってありますが、無垢材の自然な美しさを大切にしています。ポリウレタンでの塗装は、オイル仕上げに比べて木の表面を保護するのに優れており、汚れが付きにくくなっています。

材料の国産広葉樹について

生産量が一定でなく、また均一な材料がたくさん採れる巨木が少ないために、効率重視の大量生産には向かないと考えられ、産出量の約95%が紙パルプ用のチップにされてきた日本の広葉樹。
カリモク家具の製品は、そんな国産のカエデやクリ、ナラなどの広葉樹を積極的に用いています。日本の山岳地帯に生えている木々は、厳しい環境に適応するために曲がったり、樹皮に傷をおったりしながら成長します。均一ではなく木目や色柄、フシなどを天然素材の持つ個性として取り入れつつ、木を知り尽くしたカリモクならではのノウハウと技術で、高品質な家具として生まれ変わらせています。

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