デザインスタジオの仕事領域は、プロダクトデザイン、ブランディング、パッケージデザイン、インテリアデザイン、エキシビションデザインです。
日々の暮らしに用いられるモノを観察し、探求し、作ってみることは、じぶんたちニンゲンがいったい何者なのかを模索することでもあると思います。モノに教えられ、影響され、インスパイアされ、じぶんたちの潜在能力を引き出されることさえあるのです。毎日の生活の中での、こうしたモノとの相互関係を、わたしたちはコラボレーションと呼んで、発想の原点にしています。
スタジオ
アイデアは、時と場所を選ばず浮かんできます。スタジオは、見えない思考やディスカッションがカタチになる場所です。ここには、蔵書(そうですね、紙の本です)とポスタルコのアーカイブスがあリます。すべてのプロジェクトが、ここで一体となる場所でもあります。
ニンゲンのからだは、不完全。
ニンゲンには、かぎ爪もない、毛皮もない、だから、ないものを補おうとモノを作るのです。ヒトというものは複雑で、そのニーズも多層です。もし、わたしたちが使うモノがよくできていれば永持ちするでしょうから、そんなに多くのモノは必要でなくなるでしょう。ブラウンのプロダクトデザインで知られるディーター・ラムスは「より少なく、しかし、より良く」と語りました。毎日手にする道具は役に立つだけじゃなく、使い込むことで風合いが生まれ、手になじまなければなりません。
“ ものごとがゴチャゴチャしてきたら、いったんズームアウトしてみます。そうすると、自分はなんてちっぽけなんだろうと気がつくからです。でも、なにかを作りはじめると、ズームして、ディテールや材質や組み合わせの精妙さに目を向けます。引いたり、寄ったりするということを、かわるがわるにするのが私のやり方です。”
ーエーブルソン友理
色の宇宙
ジェセフ・アルバースによれば、もし、50人が「赤」と聞いたら、それぞれが50通りの赤を思い浮かべるだろうというのです。 そして、これらの赤というのが、必ずてんでんバラバラだと。 色の識別は、眼のメカニックというよりも、われわれの連想と感じ方に深くつながっているのです。 ある色と形の間には相性があって、これでなければという素材と色を探し求めるのは、そのせいだと信じています。
“ 東京を拠点とするポスタルコは、これまでに出会ったことのないような、すばらしくシンプルで美しいステーショナリーと革製品をデザインし製作している ”
ーコンティニュアスリーン, ACL
マイク・エーブルソン
ロサンゼルス(カリフォルニア州)生まれ。1997年にNYへ移転し、ジャック・スペードのコンセプト作りとプロダクトデザインに携わる。東京を拠点にして16年余り、ポスタルコのプロダクトデザインだけでなく、カルダー財団、サンスペル、イッセイ・ミヤケ、三菱鉛筆、メゾンエルメスなど、さまざまなクライアントとの仕事をしている。
エーブルソン友理
東京生まれ。ロサンゼルスとスイスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインでグラフィックデザインを学ぶ。NYでブランディングの仕事を経て、2000年にポスタルコを共同創業する。ポスタルコのコミニュケーションデザインを主に担当している。クライアントとの仕事では、その企業や製品の持つスピリットをより鮮やかに引き出だすようにしている。
手で見る
毎日使うモノを選ぶときに、手触りということが、過小評価されているような気がします。ポスタルコショップでは、天然素材の手触りを、手にとって感じていただけます。ショップは、何かを発見するための空間です。すべてのポスタルコ製品をご覧いただけます。
クラフト
日本の暮らしの中には、しっかりと根付いている伝統的なクラフトがあります。それらを、日々の生活の中にふさわしくリニューアルしてみたり、イキイキと暮らすための道具として活用してもらうことは、わたしたちの役目です。 ここに紹介しているのは、ファーマーズフェルトのダブルケースのプロトタイプです。
“ このスタイリッシュな日本製の万能ノートブックは、神経のゆきとどいたディテールと高いクオリティが特徴で、デザイン愛好家たちにとってカルト的な存在になっている。”
ーリモデリスタ・マガジン
パッケージデザイン
飲めばすばらしい体験を与えてくれるけれど、挽いたコーヒーというものは、見た目がそんなに良くない。 パッケージのいちばんの役目は、中に隠されているソウルを表すことです。 ポスタルコーヒーは、ビー・ア・グッド・ネイバーとのコラボレーションで、一杯ずつ飲めるドリップ・サシェを担っています。 コーヒー豆そのもののパワーをギュッと凝縮しました。